椎間板ヘルニアでよくあるお悩み
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腰に痛みを感じる
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足の方にしびれを感じる
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ヘルニアの症状を改善したい
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ヘルニアに
ならない
ようにしたい
ヘルニアは腰だけじゃない?ヘルニアについて解説
ヘルニアと聞くと、腰の痛みやしびれを引き起こす病気というイメージを
お持ちの方が多いのではないでしょうか。
確かにヘルニアは腰で好発し、特に女性よりも男性に多く発症すると言われています。
しかし、ヘルニアは腰以外の部位でも発症することをご存知でしたか?
ヘルニアは発症する部位によって、症状が出る位置も変わります。
今回は、痛みやしびれなどの症状を引き起こす脊柱のヘルニアについてご紹介します。
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鍼灸は、痛みや熱さがあると思われて嫌厭されることが多く、まだ経験したことがない方も多いかと思います。
しかし、鍼灸には東洋医学ならではの効果が期待できることをご存知ですか?
鍼灸とはどのようなものか、特徴や効果などを詳しくご紹介します。 -
疲れや肩こり・腰痛などがあるときに、ボディケアを受けたことがある方はいらっしゃるかと思います。
ボディケアの効果がある症状はこれらの症状だけではありません。
不眠やストレスと言った、身体症状以外にも効果が期待できます。
また、施術方法によって引き出す効果はさまざまであるため、多様なお悩みをお持ちの方におすすめの施術です。
ここではボディケアの種類や手技、効果について詳しくご紹介します。 -
身体の表面からではなく内部から施術する方法として、超音波療法と言う施術があります。
超音波療法は、手で施術する効果とは異なる効果を引き出せる施術です。
痛みの緩和や炎症鎮痛、組織の柔軟性の改善など、さまざまな効果が期待できるため幅広い方に対応できます。
特に、腱鞘炎や捻挫などで炎症と痛みが生じている方におすすめの施術です。
ここでは、超音波療法とはどのような施術なのか、効果、対象疾患について詳しくご紹介します。
あすもはりきゅう整骨院での【椎間板ヘルニア】の施術・対処法
椎間板ヘルニアは、椎間板の中から髄核(ずいかく)というものが突出してしまった状態のことをいいます。
一般的には髄核が神経根を圧迫して痛みやしびれなどの神経症状を呈すると解釈されていますが、当院ではヘルニアに関わらず骨格筋の痛みの原因は筋肉にあると考えています。
これを「筋痛症」といいますが、脊柱管狭窄症などの場合も同様に捉えています。
というのも、ヘルニアがある方が必ずしも痛みやしびれを伴うかというわけではなく、逆に痛みがあってもヘルニアがないケースもあります。
またヘルニアの手術をしても完治しないケースも多々あるようなので、ヘルニアが痛みやしびれを起こすという理屈には懐疑的です。
筋痛症という観点から、施術も筋肉へのアプローチが主になります。
第一選択肢は「鍼灸」ですが、神経症状が出ているヘルニアでは、「鍼通電療法(パルス鍼療法)」を行っています。
症状が比較的安定している場合は、鍼灸以外にもボディケアや超音波療法などで筋緊張の緩和と鎮痛を目的とした施術を行っております。
ヘルニアはその部分に過度な負担がかかることで発症するものです。
頚部では急な圧迫などで起こることが多く、腰部では重量物をもちあげようとして発症したり、特に原因がなく徐々に発症することもあります。
ですから、姿勢改善はもちろん、日常生活動作の中で首や腰に負担をかけないように注意が必要です。
脊柱に生じる主なヘルニアの症状と原因
ヘルニアとは、身体の中にある組織が正常な位置からはみ出した状態のことです。
組織が正常な位置から逸脱した状態をヘルニアと呼ぶため、いわゆる脱腸やでべそもヘルニアの一種です。
この現象が背骨の骨と骨の間にある椎間板に発生したものを、椎間板ヘルニアと言います。
椎間板は中心に髄核と言われる組織があり、その周りを線維輪が囲む構造です。
非常に柔軟性に優れた組織なので、背骨にかかる負担を分散・軽減するクッションのような役割があります。
椎間板は繰り返しの負荷により組織にダメージが加わり、椎間板ヘルニアの発症を招きます。
【椎間板ヘルニアの症状】
椎間板ヘルニアは、はみ出した組織が背骨の中を通る神経を刺激して、痛みやしびれなどの症状を引き起こします。
椎間板ヘルニアは発症する部位によって、大きく次の3つに分類されます。
●頸椎椎間板ヘルニア
首の骨の間にある椎間板で発生するヘルニアです。
主な症状としては、首の痛みや手のしびれ、腕・握力の筋力低下があります。
神経への刺激が強い場合には症状は広がり、足の突っ張り感や歩行障害、排便・排尿障害などの症状がでます。
●胸椎椎間板ヘルニア
胸の骨の間にある椎間板で発生するヘルニアです。
椎間板ヘルニアの中では、発症するケースが少ないです。
主な症状は足の痛みやしびれ、筋力低下などがあります。
背中に痛みを感じる場合もありますが、痛みを感じないことも多いです。
症状が酷い場合には、排便・排尿障害がでることがあります。
●腰椎椎間板ヘルニア
腰の骨の間にある椎間板で発生するヘルニアです。
椎間板ヘルニアの中で、最も発生することが多い場所になります。
主な症状としては腰・足の痛みやしびれ、下肢の筋力低下などがあります。
症状が特に酷い場合には、歩行障害や排便・排尿障害がでることもあります。
また、腰を曲げたり、重いものを持ち上げたりして、腰に負担がかかると痛みやしびれが強くなることが多いです。
【椎間板ヘルニアの原因】
椎間板ヘルニアは椎間板がはみ出ることによって、発症します。
発症する原因としては、次の原因があると言われています。
●不良姿勢
不良姿勢は椎間板への負担が高まってしまうので、椎間板ヘルニアの原因となります。
特に猫背やデスクワークなどで背中がまるまった姿勢は、椎間板への負荷が高い姿勢と言われています。
また、椎間板は上からの圧迫には高いクッション性を発揮しますが、曲げたり、捻ったりする動きには比較的弱い構造です。
そのため、不良姿勢で動作を行うと弱い方向からの力がかかり、椎間板ヘルニアのリスクが高まります。
●長期的に続く慢性的な腰痛
「痛み」は痛みを感じている部位に、過剰に負担がかかっていることを教えてくれるSOSです。
慢性的な腰痛を感じている状態は、普段の生活で腰に負担がかかる動作や姿勢を行っていることを意味しています。
椎間板ヘルニアは腰に急激な負担がかかったり、負担が積み重なったりすることで発症します。
そのため、慢性的な腰痛を感じている方が、腰痛に対して何も対処をせずに放置していると、ヘルニアを引き起こす原因となります。
●スポーツ障害
腰に強い負荷のかかるスポーツをしている方に椎間板ヘルニアが発症する場合があります。
腰部に痛みやしびれが生じるため、スポーツにも支障を来してしまいます。
柔道やラグビー、重量挙げなどのスポーツによる障害として考えられますが、明らかな関係性は良く分かっていません。
椎間板ヘルニアになったときはどうすれば良い?
椎間板ヘルニアは、通常であれば徐々にヘルニアが小さくなり、症状が改善していきます。
しかし、なかには症状が長引くものや、歩行障害や排便・排尿障害などの重篤な症状がでる場合もあります。
重篤な症状は、手術ですぐに対応しないと後遺症が残るケースもあるため、これらの症状があるときにはすぐに医療機関へいきましょう。
ここでは、ヘルニアになったときに自分でできる対処法や予防法をご紹介します。
【椎間板ヘルニアの対処法】
椎間板ヘルニアになったときは医療機関でみてもらい、問題がなければ次にご紹介する対処法を試してみてください。
●安静
椎間板ヘルニアを発症した直後は、周辺組織が炎症しており、痛みが発生しています。
そのため、安静にして炎症が落ち着くのを待ちましょう。
安静にするときには、仰向けか横向きで膝を軽く曲げた姿勢が痛みを感じにくく、おすすめです。
●湿布や痛み止め
湿布や痛み止めには、椎間板ヘルニアによる痛みを軽減させる効果が期待できます。
安静にしすぎるのも身体に負担がかかるため、湿布や痛み止めで痛みを軽減して、動ける範囲で動くようにすると良いでしょう。
●コルセット
椎間板ヘルニアは、前傾姿勢や腰を曲げた姿勢で痛みが悪化します。
痛みが悪化する姿勢を取らないようにするために、コルセットを使用することもおすすめです。
コルセットを使用すれば、身体が真っ直ぐな姿勢となり、痛みが悪化する動作を取りにくくできます。
●足つぼ
足つぼの中には、腰の痛みを軽減させる効果を期待できるつぼがあります。
そのつぼは、崑崙(こんろん)と言われており、外くるぶしの頂点とアキレス腱の間にあるつぼです。
押し方は崑崙(こんろん)に親指をあて、3秒軽く押して、離すといったやり方が良いでしょう。
【椎間板ヘルニアの予防法】
椎間板ヘルニアは椎間板に負担がかかることによって、発症リスクが高まります。
つまり、普段から椎間板に負担をかけないようにすることで、予防可能です。
ヘルニアの予防法には、次のようなものがあります。
●姿勢改善
原因の項目でお伝えしたように、不良姿勢は椎間板ヘルニアの発症リスクを高めます。
そのため、椎間板に負担のかからない自然な姿勢に改善すると良いでしょう。
自然な姿勢は、頭が身体の真上に位置している姿勢です。
この自然な姿勢を心がけることで椎間板への負担が軽減され、ヘルニアを予防できます。
●筋トレ
体幹の筋力は不良姿勢を避けて自然な姿勢を保持するために重要です。
また、腹筋と背筋があると椎間板にかかる圧力を軽減させます。
そのため、腹筋や背筋といった体幹の筋力を維持・強化するために筋トレをすると良いでしょう。
筋トレの種類としては、うつ伏せの状態で前腕で身体を支え、体幹を板のように真っ直ぐに保持するプランクがおすすめです。
●負担のかかる動作を避ける
椎間板ヘルニアは、椎間板に負担のかかる動作を行ったときに、椎間板が飛び出て発症することがあります。
負担のかかる動作とは、次のようなものがあります。
・腰を上げたまま床から物を持ち上げる
・椅子に座ったまま上半身だけで身体を捻って振り返る
これらの動作を行うときには負担が少なくなるように、膝を使って物を持ち上げたり、身体ごと振り向くようにしましょう。
椎間板ヘルニアは痛みやしびれが主な症状で、通常であれば自然と改善します。
しかし、症状が酷いときには筋力低下や歩行困難などの重篤な症状を引き起こす疾患です。
そのため、普段からヘルニアになりにくい身体づくりや負担の少ない動作を意識するようにしましょう。
著者 Writer
- 院長:上野 嘉隆(うえの よしたか)
- 資格:鍼灸師、柔道整復師
趣味:アコースティックギター、剣道、旅行、食べ歩き